環境対策とSDGs(持続可能な資材利用)
FSC®(森林認証)とは
Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)とは、世界各地で行われている無秩序な森林伐採をくいとめ、森林を適正に管理して環境を保全していくことを目的とした非営利の国際組織です。
認証を得た森林から伐り出された木材・木材加工製品には、FSC®認証ロゴマークがつけられます。
私たちはお客様へFSC®認証紙の使用を推奨する事によって森林と自然を保全する運動をしています。
富士フィルムの推進する『Green Graphic Projec(t GGP)
富士フィルムは、地球温暖化対策の一貫として、「カーボン・オフセット制度」を利用してお客さまと共にCO₂排出量削減に取り組む活動を進めており、日常生活や経済活動で避けることができないCO₂の排出について認識し、できるだけ削減する努力を行なった上で、どうしても減らせなかった分のCO₂排出量を、他の場所でのCO₂排出削減の取り組みで埋め合わせ(オフセット)することを「カーボン・オフセット」と言います。
弊社ではこの活動に賛同し、無処理プレートを使用することにより2020年に、このカーボン・オフセットを通じて温室効果ガス57t(CO₂換算)の削減に貢献しました。
インキ(NON-VOC・ベジタブルオイル)

弊社で使用するインキはNON-VOCインキとベジタブルインキです。
VOCとは石油系溶剤に含まれる揮発性有機化合物のことです。その揮発性有機性化合物を1%未満で製造したインキがNON-VOCインキです。
また、ベジタブルインキに使用する植物油は、石油系の溶剤に比べて生分解性があり、VOCの排出もほとんどなく環境負荷低減に寄与しています。弊社のオフセットインキのほとんどが植物油インキ対応製品となっています。
湿し水リサイクル

オフセット印刷には必要不可欠な湿し水(弱酸性)を従来は2週間に1度交換し、産業廃棄物として処理をしていました。2006年7月に湿し水濾過装置を導入しました。
その後水の交換が一切必要なくなりました。現在まで1度も湿し水を廃棄することなく循環使用しています。
※14年間で約220,000ℓの産業廃棄物を削減しています。家庭用のお風呂で約1,100回分となります。
洗浄廃液リサイクル

印刷機のブランケット自動洗浄装置から排出される洗浄廃液は、1日約100ℓです。2003年に洗浄廃液リサイクル装置を導入しました。その装置で水とソルベントに分離させた後に加熱蒸留処理を行い、再びブランケット洗浄用ソルベントを精製しています。この装置に投入されたソルベントの再生率は90%以上です。
※17年間で約187,000ℓの産業廃棄物を削減しています。また、化学製品である洗浄剤の購入を1/3に削減しています。
抗菌・抗ウイルスニスの開発 ※特許出願中

「スカロープレミアZ」は、青森県産ホタテ貝殻を100%使用した、安全で環境にやさしい抗菌・抗ウイルスコーティングニスです。
本来ならば産業廃棄物で処理されるホタテ貝殻を、特殊処理加工した抗菌剤原料として印刷分野での活用に成功、革新のコーティングニスをインキメーカーと共に開発しました。
グリーンプリンティング(GP)

グリーンプリンティング(GP)認定工場とは、印刷産業界が定めた事業所全体及び工程別の環境配慮基準(グリーン基準)を達成した工場です。認定は、GP認定審査員が申請書審査と現地審査を行い、その結果を第三者で構成するGP工場認定委員会で審査し、認定の判定を行っています。認定基準は、オフセット印刷部門で70項目に及び、有害物質の削減、省資源・省エネルギー、物質循環・生物多様性の保全(持続可能な資源利用、3R、生物多様性保持)、取組みの継続性・改善性等の観点から具体的な内容が設定されています。
マシンオイル(リサイクル)

印刷機械の心臓部であるギアドライブ機構には、大量のマシンオイルが必要になります。
2008年から、オイルリサイクル装置:KSD-1で不純物を取り除き、約60%のオイルを再利用しています。